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基本のキ

カーオーディオを本気で極めたいと考えている方は知っておいていただきたい内容です。
先ずは環境の違いをおさらいしておきましょう。

カーオーディオとホームオーディオでは全てにおいて環境が違いすぎることを認識をする必要があります。




使



理想のスピーカー

車でのオーディオの楽しみ方はホームオーディオ以上に様々です。外向き爆音派もあれば車内大音量派から小音量でのBGM的な聴き方やシアターまで。
また個性的なインストールもカーオーディオならではでしょう。そのような多様性のあるカーオーディオでの理想のスピーカーとは音質だけで縛ることはできません。音質を高めた上で用途にもマッチしたという事が大切です。爆音にも耐えうるタフネス設計では構造上、微弱な信号に反応できず、逆に初動感度の高い設計にすると大入力には耐えれず壊れ、目的すら果たせません。
スピーカーの設計は物理そのものでシーソーみたいに、あちらを立てればこちらが立たずなことが起こります。また、そこに音色の組み合わせという人の聴感を伴い、好みも関わってきますので複雑です。また、アウターバッフルへの取付ではスピーカーユニットのデザインや機能美も必要とされます。

では、シンフォマージの理想のスピーカーとは何と問われると、ホームもカーも共通ですが「初動感度が高く付帯音が少ないこと」が一番条件になります。
初動感度が高いということは極小レベルの信号でも音に変換できます。結果、音楽の表情が豊かに表現され、余韻も綺麗に表現するため空間表現も正確です。付帯音が少ないということは内部損失が高く、余分な音が出ないことで歪みが少ないことを意味します。この二つの項目は相反する内容でもありスピーカーの素材が紙でできているゆえんでもあります。現実的には耐久性も必要になりますから一歩下がって、出力音圧レベルの大きなユニットを奨めています。
ダイナミック型16cmクラスでは出力音圧レベル95dB/Wm以上が理想。86dB/Wm以下では如何に有名でも小音量での音楽表現は期待できません。

理想のアンプ

「Straight Wire with gain」増幅機能を持った電線と言うアンプを褒める言葉があります。アンプは再生機器から送られてきた音声信号を増幅し、スピーカーを正確に駆動することで、表情の豊かな音を描く重要な役目をします。

100Vからdownして電源を構築するホーム用機器と違い、12Vで動作するカーオーディオのアンプ出力は4Ω負荷でも定格20W程度が限界になります。
よって、100Wなどのハイパワーはアンプ内部にインバーター電源を内蔵していて、±24V程度まで昇圧することで高出力を得ています。「アンプの音質は電源の質で決まる」ともいわれますが、カー用アンプはスイッチングによる昇圧ですからホームのアンプ以上に電源の質が問われます。
アンプの音と思っていても実は電源の癖を聴かされている可能性も否めません。

シンフォマージのお奨めアンプはカロッツェリアのDEH-P01に同梱されているICアンプです。電源回路は一段のLCフィルターのみでICに直結するシンプルな回路です。
3Wayに適した6chと。音もニュートラルで小型なので設置場所を選びません。このアンプで鳴らないスピーカーはスピーカー側に問題があると言い切れる優秀なアンプです。
ただし、カー用のスピーカーユニットは高耐入力設計にするがゆえに感度が悪く、音圧レベルが90dB/Wmを割ると別の選択肢になります。
詳細はアンプの項目をご覧ください。

理想の再生機器 車における理想の再生機器には音質も重要ですが、使いやすさや安全性の車両インフォメーションを無視することはできません。
近年の純正ナビオーディオユニットは車のシステムと連携したものが多くなり、交換ができないメーカー装着も増えています。手段として純正オーディオから音声信号を拾い出し、
後付けDSP等で音を整える事になりますが、車種専用の音色やディレーがかかっていることもあり調整にはテクニックが求められます。高額車ほど純正システムの音が複雑怪奇になる傾向があり調整の難易度も上がります。一方、市販機器ではハイレゾポータブルが高音質を引率していますがCDでも優秀な機器が存在し、コンバーターのグレードが上がればハイレゾもCDやUSBメモリーも双方、更に良い音を聴かせる可能性があり希望が持てます。
取付と調整の重要性 音を料理に例えると新鮮な材料(=素性の良い機器)を的確な調理方法(=理にかなった取付)で旨味を引き出し、味を調える(バランスの取れた調整)ことで期待に沿う料理になります。材料が良くても料理人の腕が良くなければ旨味を引き出すことはできません。音も同じで取付と調整のノウハウがあって感動を伝える音に仕上がります。最終的な音質は機材も重要ですが施工するインストーラーの取付・調整能力に大きく左右されます。









空間が狭い
(残響音が極小)
空間容量的には家庭の6畳間に対して一般的な普通車で1/10程度しかありません。
残響時間を示す数値にRT60という数値がありますがこれは音が−60dB減衰するに要する時間で一般的な家庭で0.5秒程度です。
コンサートホールなどは綺麗なカーブで減衰する残響音が1.5秒ほどあります。
残響時間の長短で快適性が変わるのでオーディオ空間の設計では重要な項目になります。
車内ではこの残響が極端に短く、潤いに欠けた音場空間になります。
コンサートによく通う音楽通の方で、空間として、潤いの無い車内では音楽を聴かない。聞き流すだけと言い切る方もおられます。
人間の脳は都合の悪いことは補正する能力を持っています。このような環境でも家庭で音楽を聴くのと同じように残響の有無を学習しスイッチして違和感なく聞かせてくれます。
残響が特殊 残響の成分は到達時間が速い初期反射音と複雑な反射を繰り返しながら減衰する残響音でできています
車内ではガラスの近くにスピーカーがあるので、わずかな時間差1~5ms遅れの強い反射音が発生し、定位をぼかします。
一方、反射した音は即時にシートやカーペットなどで吸収され、空間や潤いを醸す残響音が有りません。
ほぼ無い状態が車室内の空間環境です。
車内の音は直接音と極短時間での強い反射と極短時間の残響音で構成されます
設置場所 車の全ガラス面に黒いシーツを被せて覆うと如何に狭い空間かを実感できます。しかもその狭い
空間の入り組んだ隅にスピーカーを設置するのがカーオーディオです。
しかもトゥイーターはダイレクトにリスナーに向き、ドアのウーハーは横に向いて設置されます。
更に、座席は左右に分かれますので各ユニットからの時間軸もずれてしまいます。
音の出どころとエネルギーの軸が違う ホームのスピーカーユニットは強度のある理想的なBOXの同一面に取り付けられ、音のエネルギー軸もリスナーに向けて揃えられます。よって、ユニット間の音のつながりは良くて当たり前。各ユニットの出音のタイミングも揃っているのでたとえ、壁面からの反射が有ってもそろった音が反射するので不自然さはありません。
一方のカーオーディオではウーハーがドアの下部に横向きで取り付けられるため、座席に座って聴くには耳への放射角度が左右で大きくずれてしまいます。16cmユニットでは正面軸でフラットな周波数特性でも、コーン紙幅から起こる干渉で2kHzくらいからレベルが下がります。
一方ウーハーと反射条件の異なる離れた位置に設置されたトゥイーターはリスナーに向けて設置されるので向きに付けられて設置されるので、エネルギーは強くなります。結果的に各ユニットのエネルギー軸はバラバラになってしまいます。
時間軸のずれ ホームのスピーカーではBOXの一面にユニットが取り付けられるので各ユニットの時間軸のずれは小さく抑えられ、リスニングポイントを左右のスピーカーのセンターとするならば左右の時間ずれは有りません。左右に座席の分かれる車内ではリスナーに対してすべてのユニットの時間軸がずれてしまいます。
改善策としてタイムアライメントと称するDSP機能もありますが、万全ではありません。
原理的に、ユニットからの直接音が耳に到着する、到着ポイントの時間を揃えているだけです。

ホームのスピーカーは低音から高音までを出口で揃えて出してくるので反射音もそろっています。一方、車内では直接音は揃えることができても反射音は取付位置のズレや反射環境が異なるのでバラバラです。
結果、主旋律を謳う音像は明確でも背景の空間が薄く、貼り絵のような音像になってしまいます。
車内音響には必要な機能ですが波面を揃える機能としてとらえておくべきです。
ユニットの近接配置が実現でき、タイムアライメントが正確に揃うことが車内空間では理想になります。
動作電圧が低い 12V電源ではパワーアンプの最大出力はスピーカーが4Ωと想定した場合でせいぜい20Wほど。
ハイパワーアンプはアンプの内部にインバーター回路を構えて+24Vと-24V程度の電圧を得て出力を稼いでいます。
コストとサイズの制約から理想的なインバーター電源の搭載は厳しく、実際にはアンプの音質よりも電源の良し悪しを聴いているようなもの。
メインユニットにおいても12V駆動なので±電源のアンプのようなDレンジは望めません。20年ほど前に大ヒットしたクラリオンのDRZ9255などは±15Vで動作する力作で音も優秀でした。
カーオーディオのメリット 狭い空間による近距離再生なので低音感とパワー感を感じることができる。
人間の聴覚は音量によって大きく左右されるのでこの音量が上がることは、良い音と感じるのに効果的なプラス要因と思われます。

以上のようにホームに比較して劣る項目しか浮かばないのが車内空間です。唯一、音圧が稼げる、大きなメリットがあるものの (そのままでは確かに音は良くないのは事実)

 

 



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